第36号 2017年4月





新年度を迎えて

なごみの里施設長 今岡 幸子

 なごみの里は開設して三周年になります。利用者さん、ご家族の皆様から多大なるご支援を賜りまして誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 平成29年度は新たに3名の利用者さんを迎え、総勢50名の方が利用されます。法人理念である「利用者の幸せ」を念頭に事業運営を展開してまいりましたが、新年度を迎え、利用者さんの「幸せ」とは何なのか、今一度考えてみました。日課のある生活の中で「働く」ことでささやかではありますが、作業工賃を得ていく。その工賃を自分の楽しみに使う機会や場を持てる事が社会参加につながっていく事なのではないでしょうか。また、「手伝いや人の役に立つこと等をやってほしい」とご家族から直接言われる事もあります。「人としての役割」があり、期待される中でやり遂げ、賞賛を受ける。そして、また頑張ろうと思える事で人としての成長を遂げていけるのだと思います。

 障害の違いやその人にとっての生き難さは人それぞれで、求めるものも違います。なごみの里も開設四年目を迎え、新たなる課題も見えてきました。原点に立ち返り、「利用者の幸せ」を更に追求していきたいと思います。

 なごみの里は和やかな雰囲気の中で、皆様が楽しく過ごしていただけるように邁進していきますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。




作業係1年を振り返って

 平成28年度の作業は、稲井、木下、中村、柳田の作業係4人を中心に取り組んできました。今回のなごみ日和でこういった記事を掲載させてもらえるとのことで、作業係4人で、1年間作業をしてきてどうであったかを話しました。その内容を簡単に記載していきたいと思います。(稲井以外は初の作業係です)

・各利用者さんの特性を把握した上で、作業を提供することの難しさを実感した。

・固定観念をなくし、何をどうすれば出来るようになるのか、必要な道具はあるか等、多角的に見る
 大切さを学んだ。

・作業の提供方法により利用者さんの作業意欲が高まり、これからも続けていき、より良い作業環境
 を作って行きたい。

・職員が中心になるのではなく、利用者さんも含め、皆で協力して取り組む事が出来ていた。

・企業側のルールと施設の方針とをすり合わせ、「クレームが無い」「利用者さん皆が作業に取り組む」
 を実践するのは大変であった。

・次年度は、今以上に利用者さんと一緒に多くのことが出来るよう挑戦していきたい。

・企業側から信頼され続ける施設でありたい。

・利用者さん全員が役割を持ち、楽しんで作業に取り組めるよう頑張りたい。

 以上のような内容を話しています。昨年も記載しましたが、作業に区切りはありません。ずっと続いて行きます。その都度反省し続け、考え続けています。しかしその中で利用者さんの「難しいことが出来て喜んでいる顔」「落ち着いて作業に取り組めている顔」「作業場が一体となり完成に近付いている雰囲気」そういったことが私たちのモチベーションとなりました。

 次年度は、『「変わらない」という進化』という考えを持ち、頑張って行きたいと思います。

(作業係一同)

    




喜楽舎の1年を振り返って

 喜楽舎は昨年度も「アラフォー」職員での体制で作業活動を中心に1年間を乗り切る事が出来ました(納品が既に体にきついお年頃です・・・)。

 「たくさん稼ぐぞーー!」をスローガンに毎日毎日の作業を続け、何と今年度の工賃収入額は過去最高!!利用者の皆さんも「給料で○○買いたい!」「○○へ行きたい」と工賃明細を渡すたびに教えてくれ、仕事をし、その対価を得ていく事を更に実践できた年でもありました。

 ただ、作業ばかりでは気持ちももちません。1日に2回の飴ちゃんタイム、毎月のケーキDAY(工賃日にケーキ等を提供しています)、そして誕生会と楽しみも設けてますよ♪そんなゆる~い雰囲気の中、いろいろな事はありますが、対応する職員と利用者の皆さんとで楽しい時間を創っていけた事が何よりだな~と感じます。

 今年度もよろしくお願い致します!

(喜楽舎職員一同)




活動係1年を振り返って


「イベント関係」

 昨年度の行事年間スケジュールは27年度末に、4月はやっぱり花見やね~、5月はどうする?メイク体験とかどうかな~、6月はなにする?・・・とみんなで“あーでもないこーでもない”と意見を出し合い決めていきました。活動係は女性5名、企画会議をすると女性ならではのアイディアがたくさんでます。そんな中、昨年度、企画段階から多いに盛り上がったのはやはりおいしいものが組み込まれた企画!「ぷち縁日」では定番メニューと魚つかみで盛り上がり「秋の味覚祭り」では時間を延長までしてバーベキューを楽しみ、クッキーやゼリー、チョコレートデザートなどの甘いもの企画ではスイーツ作りが得意な職員が張り切っていました~。昨年度の行事はどうでしたか?楽しんでいただけたでしょうか?ご参加頂いたみなさま、ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

 さて、今年度ですがどのような行事をしようか、どんなおいしいものを組み込んでいこうか現在計画中です!!その他、運動を取り入れたものや小グループでの企画などできたらいいなと話をしています。ご家族の皆さんからのアイディアも大募集していますよ!こんなイベントしてほしいなどご要望がありましたらどんどん言ってきてください。今年度もがんばります!どうぞよろしくお願いいたします。

(活動係一同)

      


「健康活動・トレーニング」

 1階で活動している利用者さんは3階の多目的ホールを利用し、個人の身体に合わせ緊張・拘縮している筋肉をほぐしたり、足の筋力の維持・向上や体力維持のために階段の昇降運動や立位保持の運動を行っています。その他にもバランスボールやロデオマシーンを使う事もありますよ!毎回音楽をかけ、お喋りをしながら明るい雰囲気の中、身体を動かしています。

 2階で活動している利用者さんは、近隣の公園でウォーキングがメインで、週2回のペースで作業場メンバーで行っています。行先は利用者さんに決めて頂く事があり、皆さんが元気な日は雌岡山へのハイキング、夏の暑い日は室内で休める水辺の里公園にしたりとその日の体調や気温に合わせて行先を決めます。雌岡山に登った日は皆さん得意気に「頑張ったよ!」と教えてくださいます。雨の日にはなごみの里の1階リビングを利用し、借り物競走をしたり、カラフルなペットボトルダンベルを使って筋トレをしたりしています。

 活動担当は日々、身近なものを使ってどんな運動ができるだろうと考えています。筋力や体力の維持・向上だけでなく、作業の気分転換の時間にもなれば良いなと思っています!

(活動係一同)

  




お疲れ様会!~なごみの里~

 なごみの里にてお疲れ様会を行いました~!午前中は利用者の皆様や職員の顔の一部分をスクリーンに映し、「この人は誰でしょうか?」ゲーム!拡大された顔の一部分からどんどん全体になっていく中で早く答えた方の勝ちです~♪これは非常に盛り上がりましたよ~!やっぱり普段から一緒に過ごしている人の顔は、目や鼻や口だけでも分かるものですね♪笑顔あふれるゲームになりました!

 そして午後はクレープの移動販売車がやってきました~!いつも行っているお菓子作りも良いですが、やっぱりプロは違います・・・。味も見た目も?最高でした~!!クレープも何種類もあって、選ぶのが大変・・・。でも自分でお小遣いをもって、自分で選んで購入するという体験は、まさに日頃の頑張りをねぎらう「お疲れ様会」にぴったりでした。購入している利用者の皆さんもどこか誇らしげ、こういった経験の積み重ねが、「やりがい」につながっていくのだな、とあらためて感じました!

(中谷)

    




3年間ありがとうございました

 このたび、なごみの里喜楽舎からあゆみの里へ異動することとなりました。なごみの里開設からかかわらせて頂き、たくさんの利用者様、そしてご家族様と楽しく充実した生活を送る事ができました。3年間という短い時間でしたが、なごみの里での出会いや皆様から頂いた経験によって私も成長する事ができました。本当にありがとうございました。

 私は神戸あゆみの会に入職し、今年度で16年目になります。この間の異動が実に5回、次の異動で6回目となります。2~3年に1度異動しており異動慣れしているように思われますが、毎回寂しさや慣れてきた頃の異動で、正直辛い思いをするのも事実です。ですが、異動する事で培われた多角的な視点や様々な人との交流は私の宝物です。これからもどこにいても神戸あゆみの会全体を考えられる職員でありたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 最後になりましたが、頼りない私を支えてくれたなごみの里全職員に感謝申し上げます。

(森井)





4月誕生日の皆様

 2日 新崎 哲也さん
 5日 石井 克海さん
 8日 松原 薫さん
11日 正井 力哉さん
30日 三俣 宣明さん

 おめでとうございます!




行事予定

 8日(土) 家族会
11日(火) 行事「お花見」
14日(金) ブラッシング指導

*散髪サービスが、10日(月)となっております。希望される方は是非職員まで!
*15日(土)は開所日となっております。
*4月のリトミック活動は、ボランティア「ハミング」さんの都合でお休みさせていただきます。

編集後記

 編集)ついに平成29年度突入です!平成29年度も楽しく充実した毎日を利用者の皆様、そしてご家族様と過ごしていきたいと思います!よろしくお願い致します。次号よりなごみ日和は女性職員3名が担当していきます、女性の視点で新しくなるなごみ日和にご期待ください!(中島義)



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